看護助手の仕事は、人によってはやりがいを感じられる職業ですが、
実際に10年間働いてみて、いくつかの理由から
「やめたほうがいい」と感じることもあります。
ここでは、その理由を5つ、私の経験をもとにお伝えします。
体力的な負担が大きい
看護助手の仕事は、体力的な負担が非常に大きいです。
患者さんの移動や体位変換、ベッドメーキングなど、
体を使う作業が多いため、腰痛や関節の痛みを抱える人も少なくありません。
幸い私自身、腰痛に悩まされることはあまりありませんでしたが
コルセットを手放せなかったり、ぎっくり腰を何度も経験している同僚もいました。
もちろん年齢を重ねるごとにその負担は増していくので注意が必要です。
精神的なストレス
患者さんやその家族、そして医療スタッフとのコミュニケーションはとても重要ですが
それが時に大きなストレスになることもあります。
特に、緊急事態や重篤な患者さんへの対応では、迅速かつ的確な行動が求められ
プレッシャーがかかります。
また、感謝の言葉をもらえることもあれば、クレームや理不尽な要求に対応しなければならないこともあり
精神的に疲弊することが少なくありません。
長時間労働と不規則な勤務時間
看護助手の仕事はシフト制であり、夜勤や早朝勤務も含まれます。
家庭を持つ40代の男性にとって、不規則な勤務時間は家族との
時間を確保する上で大きな障害となります。
子供の行事や家族との時間を犠牲にすることが多く、その結果、家族関係に影響が出ることもあります。
給与と待遇の問題
看護助手の給与は、他の医療職と比べて低めに設定されていることが多いです。
責任の重い仕事であるにも関わらず、それに見合った報酬が得られないことに
不満を感じることがあります。
残念ながら報酬が上がりにくい業界であり、昇進の機会もないため
長く働いても給与が大きく上がることは期待できません。
キャリアの限界
看護助手としてのキャリアには限界があります。
医療の知識や技術を深めることはできますが
資格のある看護師や医師と比べると、その範囲は限定的です。
キャリアアップを目指すなら、看護学校に通って看護師資格を取得するなど
新たなステップを踏む必要があります。
しかし、それには時間と費用がかかるため、現実的には難しい場合も多いです。
結論
看護助手の仕事は、合う人には合う職業ですが、長期間続けるには多くの困難が伴います。
- 体力的・精神的な負担
- 不規則な勤務時間
- 給与と待遇の問題
など、さまざまな要因が重なり、やめたほうがいいと感じることもあります。
しかし、一方で、患者さんからの感謝の言葉や同僚との連帯感など
続けていくことで得られる満足感もあります。
もし、これから看護助手の仕事を目指す方がいるなら、これらの点を十分に理解し
自分のライフスタイルや将来のキャリアプランを考慮して決断することをお勧めします。
また、既に看護助手として働いている方は、自分の健康や家族との時間を大切にし
無理をしないように心掛けることが大切です。
長い人生の経験として挑戦してみるのも悪くはありませんが
20代30代の若いうちはあまりオススメできる仕事ではありません。
「年齢・経験/不問」の看護助手の仕事は言ってしまえば
歳を取ってからもそこそこできる仕事です。
若いうちは自己投資・キャリアアップに重きを置いたほうが良かったと
ぼくは少々後悔しています。
人生を長期目線で、最善の選択をすることが大切です。